丸山ワクチンに関するネット上の噂
これは丸山ワクチンの真相の一部である。
以下は真偽の定かでないネット上の情報であるので話半分に聞いた方が良い。 尚、週刊誌記事「丸山ワクチンはなぜ『認可』されなかったのか。」、日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース 国が認めない丸山ワクチンの謎」等と重複する内容や説明するまでもなく全く意味のない情報は採り上げない。
この薬、元々、第一製薬(現、第一三共)高槻工場で製造していました。 製造といっても、原液が、日本医大から送られてきて、それを希釈し、分注するだけのことなのですが。
では、なぜ、製造をやめたのですか?と聞くと、当時、ガスクロマトグラフィーもなく、分析しようにも、どうにもならなかったそうです。 決まった製法通り、原液を調整した、ということを信じる他なく、当時の技術では、いくら分析しても、ただの水だった、そこを厚生省に突っ込まれ、一体、どうやって品質管理をやるのか、と。 最終的に、メーカーとしての責任を取れない、ということで、製造元を返上したそうです。
これが真実であるなら、丸山氏が提携会社にも製法を教えずに技術を独占したために、薬の規格の品質管理が解決できなくなり、それにより薬事承認が困難であるから、第一製薬が手を引いたということになる。 言い換えると、薬の規格の問題を解決していたら、第一製薬が製造を続けて承認申請することも可能だったわけである。 であれば、丸山ワクチンは、圧力によって潰されたのではなく、技術を独占したことによって承認の目処が立たなくなっただけであろう。
尚、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第56条第1項第3号等では、「成分が不明のものにあつては、その本質又は製造方法」で規格を定めることを認めており、必ずしも、成分を分析する必要はない。 「原液が、日本医大から送られてきて、それを希釈し、分注するだけ」なら、その「原液」の製造に関与していないことになり、「その本質又は製造方法」で規格を定めることも不可能である。 ようするに、丸山氏が製造方法を製薬会社に教えなかったから、製薬会社による品質管理が不可能になったということであろう。
たまたま、I氏は、第一製薬時代、丸山ワクチン製造の責任者でした。 第一製薬は、丸山ワクチンの製造を中止し、ゼリア新薬工業が引き取ったのですが、I氏によると、間違いなく、効果はあった、と、自信をもっておっしゃりました。 もっとも、どんな人でも効果があるのではなく、肺がん患者の3割程度に、何らかの臨床上の症状改善があった、ということでした。 臨床上の症状改善というのは、必ずしも、腫瘍組織の寛解や、縮小を意味するものではありません。 それでも、とにかく、使うだけの価値のある薬、というのが、I氏の見立てでした。
「何らかの臨床上の症状改善」では曖昧すぎる。 何故、「必ずしも、腫瘍組織の寛解や、縮小を意味するものではありません」と曖昧にする必要があるのか、全く意味不明である。 具体的に何の効果を標榜するかが明確にすれば、それを臨床試験で証明すれば良いだけである。
ところで、この丸山ワクチン、今では、成分組成を分析することは可能です。 基本的に、糖質が主成分なのですが、一時は、盛んに、丸山ワクチンの成分を合成して、抗がん剤として使おうという研究がされました。
成分を精製すればするほど、単一物質にすればするほど、効果が弱くなりました。
これでは、あたかも、「成分を精製」しなければ、「単一物質に」しなければ、効果があるかのような口ぶりである。 しかし、丸山ワクチンの効果が実証されたことはこれまで一度もない。 これは「弱くなりました」と書くことで効果があるかのように思わせるトリックである。
昭和41年5月、丸山教授は丸山ワクチンの効果を日本皮膚科学会雑誌に発表。 まだデータが不十分だったことから丸山教授の報告は控え目だったが、マスコミが丸山ワクチン騒動を引き起こした。 丸山ワクチンで親戚を助けてもらった小松製作所の河合良成元社長が協力した。 丸山教授はマスコミを嫌ったが、河合氏は「現実に苦しんでいる人たちを1日も早く助けるのが務めではないか」と説得した。
東京都港区のホテルオークラで記者会見が行われ、新宿区の社会保険病院外科の梅原誠一医師が23例の末期がん患者に丸山ワクチンを使用し、大部分の症例で自覚症状の改善が見られ、有効は13例と報告した。 そのほか数人の医師が有効例に言及した。 梅原医師が報告した23例の末期がん患者例は、昭和42年の日本外科学会総会でも発表された。
昭和51年7月、丸山教授はKKベストセラーズから「丸山ワクチン」という一般書を出版し、20万部を超えるベストセラーとなった。 丸山ワクチンの名前は有名になったが、それと反比例するかのように、医師や学者たちの印象は悪くなった。 医師が医学書や新聞に書く場合は高名な医師と受け取られるが、一般本を出版する場合は医師たちに白眼視されるのが常だった。
これは薬事法違反の未承認医薬品の宣伝であり、コンプライアンスが厳しく問われる現在で同じことをしたら、間違いなく、医学界から事実上の追放処分を受けたであろう。 科学の世界では、学術誌に論文を掲載し、専門家からの検証を受け、追試の結果を受けて、初めて、研究の正しさが実証される。 医薬品であれば、医薬承認を実証としても差し支えないだろう。 しかし、そうした過程を経ずに、実証段階にないものを記者会見で発表したり、自ら「新聞に書」いたり(取材を受けることは別)、「一般本を出版」すれば、何も知らない素人は実証されたものと勘違いしかねない。 だから、正規の実証手続きを経ていないものを記者会見で発表したり、自ら「新聞に書」いたり(取材を受けることは別)、「一般本を出版」するのは重大なコンプライアンス違反である。 そうした行為を「白眼視」する方にこそ正義があろう。
丸山教授が「他の抗がん剤と併用すると治療効果が損なわれる」と説いたことも反発を招いた。 丸山教授はワクチンが正常な細胞を刺激して、がん細胞への抗体をつくるというメカニズムを考えていたので、他の抗がん剤を使用した場合には、正常な細胞も壊れてしまうので併用療法には反対だった。
「他の抗がん剤と併用すると治療効果が損なわれる」と説いたことことが問題なのではなく、根拠もなくいい加減なことを説くことが問題なのである。 「がん細胞への抗体をつくるというメカニズム」とは、丸山氏の想像に過ぎず、全く根拠にはならない。
丸山ワクチンはもともと丸山千里教授の手作りで、茶色の瓶に詰められていた。 それを第一製薬がアンプルにして、ワクチンの配布を手伝っていた。 第一製薬にしてみれば、丸山ワクチンが製品化されれば、膨大な収入が得られるとの目算があった。 ところが丸山教授が製品化の決意を伝えると、予想に反して、第一製薬はその申し出を断ったのである。 第一製薬は、がんセンター、癌研究会から「丸山ワクチン効果なし」の報告を受け、認可は困難としたのだった。 そして、それまでのワクチンの配布も断ってきた。
「がんセンター、癌研究会から『丸山ワクチン効果なし』の報告」が医学的に正しいなら、丸山ワクチンには効果がないことになる。 効果がないなら「認可は困難」は当然であり、陰謀と「認可」は全く関係がないことが明らかである。 もしも、その報告が間違っているなら、大手製薬会社にとって「認可は困難」ということはあり得ない。 本当に陰謀が存在するなら、大手製薬会社は「丸山ワクチン効果なし」が正しい報告であっても、「膨大な収入が得られるとの目算」したなら、ゴリ押しでも「認可」に持ち込もうとするのではないか。 それでは大手製薬会社が「その申し出を断った」理由が説明できない。 また、大手製薬会社ですら「認可は困難」として断念せざるを得ない状況なら、「弱小メーカー」「厚生官僚や薬事審の委員へのパイプが細い」「政治力は格段に落ちる」とされるゼリア新薬が引き受けることも不自然である。
元癌研癌化学療法センター所長は「クレスチンの発売後に、新基準に変えたのは、丸山ワクチンを認可させないためであった」と後に認めている。
週刊誌記事「丸山ワクチンはなぜ『認可』されなかったのか。」で紹介した国会答弁等により、「新基準」は敗者復活戦の基準であって、敗者復活戦の前の従来基準はそのまま残っており、「クレスチンの発売後に、新基準に変えた」事実が存在しないことは明らかである。 それなのに、存在しない事実について「丸山ワクチンを認可させないため」と「後に認めている」などあり得るのだろうか。 その記事で「元癌研究会癌化学療法センター所長」とされているのは桜井氏であるが、記事でも桜井氏は従来基準を「新基準に変えた」とも「丸山ワクチンを認可させないため」とも言っていない。 「丸山ワクチンが出てきたから作ったもの」とはしているが、「丸山ワクチンを認めない基準を作れ、と言われたわけじゃない」としており、「丸山ワクチンを認可させないため」は明確に否定している。 明確に否定しているにも関わらず、伝聞では「後に認めている」になっているなら、如何に伝聞が信用できないか良くわかる事例と言えるだろう。
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