インチキ“治療”法の特徴
簡易判定法
次のような“治療”法はインチキだと疑うべきでしょう。
- 科学的根拠がない
- 真っ当な医学誌に論文として掲載された臨床試験結果、あるいは、先進国の政府に認められた治験結果がない。
- 成分や療法の定義が秘密(原理的に臨床試験結果が不可能)。
- 特殊能力能力を持った人にしか実施できない(原理的に臨床試験結果が不可能)。
- 根拠にならない逸話
- やたら原理(作用機序)説明が詳しい。
- 動物実験、培養細胞実験はある。
- 捏造
- 体験談や私的発表等の真偽の確認できない“根拠”しかない。
- 権威ある機関や人に認められたと主張する(権威療法)。
- 学会発表を強調するが発表形態について明らかにしない(ポスターセッションならば誰でも自由に発表できる)。
- 論文があると主張するが、掲載誌や論文タイトルを明らかにしない。
- 医学誌に論文は掲載されず、オカルト雑誌・自称「学会」誌・自前発刊誌等に掲載された論文しかない。
- 出典から断片的な引用を行ない、欠けた部分は独自の理論で補完する(出典ある主張に見せ掛けているが、実は、出典とは無関係な独自の理論)。
- 特許が根拠であるかのように主張する(特許療法)。
- 実現困難だと既に判明していることであって、かつ、科学的根拠(前述のとおり)のあるブレイク・スルー手法を伴わないもの。
- 米国では主流の療法だと主張する(例:米国OTAレポート、マクガバン・レポート)。
- 言い訳
- 効かない場合の言い訳があるが、その真偽は検証不可能。
- 国や医学会の圧力や陰謀があると主張する。
- 治療法の性質が臨床データに向かないと主張する。
- 誤摩化し
- 提唱者が善人であると主張する。
- 西洋医学等に対してやたらと敵対的である(他の療法を否定しても、その“療法”が効く根拠にはならない)。
- 医学会が科学万能説を支持しているかのように主張する(嘘で他者を否定しても、その“療法”が効く根拠にはならない)。
- 不自然な話
- 有害事象がない。
- 「好転反応」がある(有害事象が出た場合の言い訳)。
- 「万病に効く」(万病に効くと言うためには未知の疾病を含めた全ての疾病に試す必要があるが、それは不可能)。
- 検証・判断の妨害行為
- 根拠を出さずに鵜呑みか否定かの二者択一。
- 決断を急がせる(他者に相談する時間を与えない)。
- 内密な話である(嘘を見抜ける人に情報を与えることを恐れている)。
- 支持者の動向
- 支持者は利害関係者と信者のみで、利害関係のないことが明確な専門家の支持がない。
詳細解説
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