第098回国会 衆議院 科学技術委員会 第5号
これは丸山ワクチンの真相の一部である。
○草川委員 では、以上でこの件は終わります。 ぜひ、慎重な対応をしていただきたいと思います。
最後に、厚生省に一問だけ要望を含めて申し上げておきます。
御存じのとおり、がん対策十年ということで、総理も非常にイニシアチブをとっておみえになるわけでございまして、私どももかねがね丸山ワクチンを早く薬価に収載をすべきだ、審議会の結論を求めたいということを申し上げておるわけでございます。 実は、いままでこの丸山ワクチンの制がん作用について、動物実験での裏づけが非常に不足をしておるということが言われておりましたが、岡山の川崎医大の木本教授が、動物実験で非常にりっぱな裏づけがとれたという論文を発表いたしました。 たまたまその論文が、アメリカのニューヨーク市立大学のマウントサイナイ医学部のがん研究で非常に権威ある雑誌に紹介をされているわけであります。 アメリカ合衆国において、未認可、未市販の薬物の有効性を論ずる研究成果というものが掲載をされたということは、きわめてまれなことではないかと私は思うのですが、それだけに国際的な評価になっております。
しかし、残念ながらこのデータが、申請者のゼリア新薬工業の方から厚生省の薬事審議会の方に提出をされていないわけです。 ここが実は問題なんです。 これは議論したいのですが、きょうはそういう場ではございませんから問題提起だけをしておきますので、ぜひ厚生省としてもそういう事実があるのかどうか調査をし、本来ならばメーカーに、そういうデータがあるならつけて早く出せ、こう言っていただきたいわけでありますが、特定の業界にそういう指導ができないというならば、少なくともそういうデータがあるということだけの周辺の情報収集、あるいは審議会に対してそういう資料を添付をするような対応を立てるべきだ、私はこう思うわけであります。
そのことだけ、非常に強く要望をいたしておきますので、時間が来ましたからあえて答弁は求めませんけれども、十分承知をして厚生省は薬務局の方に戻っていただきたいということだけ要望をして、私の質問を終わりたいと思います。
以上です。
何と、草川委員は誰からも回答を要求せずに一方的に演説しているだけである。
草川委員は「動物実験で非常にりっぱな裏づけがとれたという論文を発表いたしました」と主張する。 しかし、動物実験は臨床試験に入るために行うものであって、それ自体が効果を証明するわけではない。
「申請者のゼリア新薬工業の方から厚生省の薬事審議会の方に提出をされていない」ことが不満であれば、「申請者のゼリア新薬工業」に文句を言うべきだろう。
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