集学的医療

日本の多くの病院では縦割り組織が幅を効かせていて、一人の患者が様々な治療を受ける機会が制約されています。しかし、がんの治療は、癌の種類や進行度によって、外科的治療が適していることもあれば、内科的治療が適していることもあります。また、一人の患者に対しても、種類の違う複数の治療法を選択肢とすべきケースが多く、縦割り医療では患者の選択肢が大幅に狭められます。さらに、外科的治療後に内科的治療が必要になったり、その逆のケースもあるので、縦割り組織を超えた各分野の専門家が協力して治療に当たることが重要です。そのような各分野の専門医が協力して治療に当たる治療方針を集学的医療または集学的療法と呼びます。