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[各種療法]
概要
一般的な免疫療法は副作用が少ないと言われる一方で、その効果も次のような物に限られます。
東京女子医科大学消化器病センター癌免疫療法チームの癌免疫療法図書館によると、養子免疫療法やペプチドワクチンやインターロイキン2を使った場合に、ごく一部の癌(悪性黒色腫、腎細胞等)で比較的高い奏効率(15〜40%程度)を示すこともあるようですが、殆どの場合は抗がん剤をしのぐような効果は認められていません。
造血幹細胞ミニ移植等は絶大な効果が期待される一方で副作用も強く、場合によっては死に至るほどの危険があります。保険も適用されない実験段階の治療であり、移植適合者を見つけるのも大変なので、あまり期待できる物ではありません。
免疫療法の成果の一部であるモノクローナル抗体は、一部の分子標的治療薬(抗がん剤)に使われています。
理論だけ聞くと免疫療法はがん治療の決定打になりそうに思えます。それを裏付けるかのように、細胞培養実験や動物実験でもそれなりの効果が上がっています。このことから、免疫にがん細胞を攻撃する作用があることは間違いないということは分かります。しかし、一方で、がん細胞側にも免疫を妨害する機能が備わっていることが分かっています。人間の体の既知の部分はごく僅かであり、未知の部分が圧倒的に多く、人体の中で免疫を思い通りに機能させることは非常に難しいことです。
尚、免疫療法の名を騙って効果のない健康食品をさも凄い効果があるように見せかけて高額で販売する業者も少なくありません。注意しましょう。
最終更新時間:2005年05月16日 22時20分19秒
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