- 第3回がん患者大集会が2007年8月26日に広島で開催されます。
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がんに関する情報は総論[1]だけでも多く、各論はさらにも多岐に渡ります。そして、各論にも一般論的各論[2]と個別論的各論[3]があります。がんという病気や治療法の知識は、一言では語れないほど多岐に渡るものであり、単純に答えが導けません。そのうち、当サイトが扱う情報は総論と一般論的各論です。個別論的各論については、各自がインフォームドコンセントやセカンドオピニオンで確認してください。当サイトの情報は、インフォームドコンセントやセカンドオピニオンを受ける前の予備知識として活用してください。情報を鵜呑みにしてはいけません。主治医に相談するなどの真偽の確認は閲覧者自身が行ってください。
[真贋鑑定法]
免疫万能説
がんは免疫力が弱ったから発症するのであって、免疫力を高めれば治ると言う人がいます。これは事実でしょうか。結論から言えば、大部分が誤りです。免疫療法の奏効状況、AIDS患者のがん発症傾向、生物学的確率論等から考察すると、がん細胞の免疫耐性にはかなりのバラツキがあり、MRSAのように淘汰によって生き延びたがん細胞だけが腫瘍組織として成長すると考えられます。よって、発症段階に至ったがんは比較的免疫耐性が高いと考えられ、そのことから免疫療法の治療成績が芳しくないことも説明がつきます。例えば、カポジ肉腫などは免疫耐性が低い代表例で、免疫機能が相当弱っている状態でしか発症しません。また、同じ種類のがんであっても、免疫療法が効いたり効かなかったりと、免疫耐性に顕著な差が見られます。以上の通り、免疫力を高めれば免疫耐性の低いがんを予防することは可能でしょうが、免疫耐性の高いがんを予防することは困難でしょう。言い替えると、免疫耐性の高い悪質ながんは免疫力を高めても予防できないということです。もっと別の言い方をすると、がんは免疫力が弱ったから発症するのではなく、免疫耐性の高いがんが確率的に発生するために発症すると言えます。
免疫力も自然治癒力の一種であり、免疫万能説も自然治癒力万能説と同様に荒唐無稽な説に過ぎません。免疫機能にはまだまだ未知のことが多く、人知を越えた凄い力を秘めてはいることは確かだけど、だからと言って、万能ということにはなりません。現実論からも、進化論からも、ある生物の持つ機能が万能であるはずがないのです。免疫耐性の高いがんは免疫を妨害する様々な機能を備えています。それに対抗できないから、がんが発症するのです。仮に、免疫をがん治療に利用するとしても、何らかの技術的方法で免疫耐性の壁を突破することが必要になります。人間の持つ免疫力だけでがんに対抗しようとするのは、現実を無視した妄想的発想に過ぎません。
最終更新時間:2005年06月15日 17時30分50秒
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