- 第3回がん患者大集会が2007年8月26日に広島で開催されます。
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がんに関する情報は総論[1]だけでも多く、各論はさらにも多岐に渡ります。そして、各論にも一般論的各論[2]と個別論的各論[3]があります。がんという病気や治療法の知識は、一言では語れないほど多岐に渡るものであり、単純に答えが導けません。そのうち、当サイトが扱う情報は総論と一般論的各論です。個別論的各論については、各自がインフォームドコンセントやセカンドオピニオンで確認してください。当サイトの情報は、インフォームドコンセントやセカンドオピニオンを受ける前の予備知識として活用してください。情報を鵜呑みにしてはいけません。主治医に相談するなどの真偽の確認は閲覧者自身が行ってください。
[真贋鑑定法]
二種類の確率
医薬品が効き目を示す確率には、奏効率と成功確率があります。効く確率は単純計算で次のようになります。
効く確率=奏効率×成功確率
奏効率
医薬品の効き目には個人差があります。そのため、効く人もいれば効かない人もいます。患者全体の中で効く人の割合を奏効率と呼びます。
成功確率
その医薬品が本物である確率が成功確率です。効果が実証された医薬品の成功確率は、ほぼ100%と考えて差し支えないでしょう。
可能性の意味
次のうち、成功確率のない物はどれでしょうか?
- 誰も話題にしない物質
- 原理(作用機序)的に効きそうな物質
- 効いた体験談のある物質
- 動物実験で効きめが示唆される物質
- 細胞培養実験で効きめが示唆される物質
- 1件の臨床試験で効き目が認められなかった物質
- 10件の臨床試験で効き目が認められなかった物質
- 100件の臨床試験で効き目が認められなかった物質
- 1000件の臨床試験で効き目が認められなかった物質
正解は「無し」です。どれも成功確率はあります。このうち臨床試験で効き目が認められなかった物質については、成功確率を定量的に論じることが可能です。その他の物質については、全ての論文を洗い出し、実際に成功した物質の数と各種実験の成果のある物質の数を比較すれば、確率を論じることが出来るようになるでしょう。しかし、現時点では、無名、理論、体験談、動物実験、細胞培養実験の成功確率は不明です。
結局、臨床試験以外、成功確率について定量的な比較をすることが出来ません。無名、理論、体験談、動物実験、細胞培養実験の相互間に成功確率の差は殆どないと言われていますが、どの程度の差があるかまではハッキリしません。これらについては、どの物質の成功確率が優れているのか、それを示す根拠はありません。専門家の見解としてTsubono Report 最新医学論文の解説の健康情報を評価するフローチャート等を参考にしてください。
未検証療法の成功確率がどの程度あるのかは、医薬品の成功確率を参考にしてください。医薬品の成功確率から未検証療法の成功確率を推測すると数千〜1万分の1くらいしかありません。
研究者にとってのメリット
研究開発の立場では、1万分の1の成功確率でも大きな可能性です。何故なら、10万種類の物質を調べれば、確率的平均値として10種類の効果物質を見つけることが出来るからです。もし、5千分の1の成功確率ならば、倍の20種類の効果物質を見つけられます。1種類で年間10億円の売り上げが見込めるなら、僅か0.05%の成功確率の差が年間100億円にもなります。この差は大きい。
患者にとってのメリット
奏効率が100%であると仮定して、1万分の1の成功確率の物を100種類試して1つ以上に効果がある確率は1%です。5千分の1の成功確率なら2%になります。この1%のメリットを得るためにどれだけのデメリットがあるのでしょうか。それは次のとおりです。
- 治療機会の喪失
- 副作用(使用する種類が増えれば副作用の危険性もそれだけ上がります)
- 金銭的負担(使用する種類が増えれば金銭的負担も莫大な物になります)
- 肉体的および精神的苦痛
メリットとデメリットを天秤に掛ければ何が得なのかが良く分かるでしょう。
最終更新時間:2005年05月15日 16時52分33秒
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