- 第3回がん患者大集会が2007年8月26日に広島で開催されます。
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がんに関する情報は総論[1]だけでも多く、各論はさらにも多岐に渡ります。そして、各論にも一般論的各論[2]と個別論的各論[3]があります。がんという病気や治療法の知識は、一言では語れないほど多岐に渡るものであり、単純に答えが導けません。そのうち、当サイトが扱う情報は総論と一般論的各論です。個別論的各論については、各自がインフォームドコンセントやセカンドオピニオンで確認してください。当サイトの情報は、インフォームドコンセントやセカンドオピニオンを受ける前の予備知識として活用してください。情報を鵜呑みにしてはいけません。主治医に相談するなどの真偽の確認は閲覧者自身が行ってください。
[真贋鑑定法]
天然原料は本当に安全か?
天然の毒物
フグ、トリカブト、テングタケ等には猛毒が含まれています。テングタケの毒性分であるファロイジンやアマニチンはアミノ酸数個からなる環状のペプチド(小規模タンパク質)、蛇毒に含まれる毒素は蛇毒タンパク質、トウゴマに含まれる猛毒リシンは糖蛋白質です。最近、発がん性が大問題になっている石綿(アスベスト)は天然の鉱物です。かまぼこや菓子等に使われる天然着色料であるアカネ色素(セイヨウアカネから抽出)に発がん性が認められ(但し、摂取量は通常で考えられないほど大量)、厚生労働省が食品添加物としての製造販売を禁止しています。このように、天然であっても、安全とは限りません。
天然素材の抗がん剤
イチイの樹皮より抽出したパクリタキセル、ドセタキセル、ツルニチニチソウより抽出したビンカアルカロイド、カンレンボクから抽出したカンプトテシン等があります。ただし、カンプトテシンは毒性が強く過ぎるので、毒性を抑えた誘導体であるイリノテカン等が使われれます。その他、抗腫瘍抗生物質にも多くの生物由来の抗がん剤があります。これらの生物由来の抗がん剤にも、それ以外の抗がん剤と同様の副作用があります。パクリタキセルの副作用のうち手足の痺れ等は輸液に溶かすための界面活性剤によるものですが、骨髄抑制等の副作用は主成分によるものです。
体に良い物
イシナギによる急性ビタミンA中毒のように、ビタミンA(レチノイド)は、たった0.3g(100万IU)摂取しただけで急性中毒を起こします。15mg(5万IU)程度でも毎日欠かさず1月以上摂り続けると慢性中毒を起こします。このように、体に良いと言われるビタミン、ミネラル類も劇薬なのです。「天然ビタミンは中毒を起こさない」と言い張る人もいますが、イシナギに含まれるビタミンAは言うまでもなく天然ビタミンです。
読売新聞/サプリメントでがん防げない!?逆に死亡危険度高まる人もによると、ビタミン類によって癌の死亡危険度が高まる可能性が示唆されています。
ビタミン剤や各種のサプリメント(栄養補助食品)を服用しても、消化器系のがんの発症率は下がらず、逆に死亡危険度が高まる人たちがいることを、セルビア・モンテネグロのニス大学の研究チームが突き止め、英医学誌ランセットで報告した。安易な栄養補助食品の使用に警鐘を鳴らす研究と言えそうだ。
逆に、服用した人のがんによる死亡危険度は、服用しない人より6%高かった。特にβカロチンとビタミンAをあわせて服用した場合は30%、βカロチンとビタミンEなら10%増加した。研究チームによれば、推計通りなら、これらを服用した場合、統計的には100万人のうち9000人の死期を早めることになるという。
このように、天然か人工かを問わず、実に多くの物質が人体に有害な作用を及ぼします。その一方で、そうした毒物の中には、生きるために必要な物もあります。微量で中毒を起こすビタミン類も、その必要量は中毒を起こす量よりさらに少ない極微量です。その極微量でさえ、食生活によっては不足しがちになります。極微量で中毒を起こさないのは、人体が極微量の毒物に耐性をもっているからでしょう。一般に体に良いと言われているものは、単に体が必要としているだけに過ぎません。そして、不足しがちだから摂取量を増やすことによって必要量を満たすことができるだけです。本当に体に良いなら、摂取量を増やせば増やすほど良いはずです。しかし、そのような物質は存在しません。
石油系化学合成物
石油系化学合成物の原料となる石油も間違いなく天然原料です。重油や軽油を作る微生物も見つかっています。
抽出しなければ安全?
天然成分が害になるのは、特定の成分を抽出するからであって、天然物そのままなら害がないと主張する人がいます。では、丸かじりなら安全なのでしょうか。フグや毒キノコは丸かじりで中毒を起こします。イシナギの肝臓も同じです。毒蛇にはかじられただけで中毒を起こします。石綿(アスベスト)も特定の成分を抽出したわけではありません。
真の安全とは?
以上の通り、天然と安全との間に因果関係がないことは明らか。おそらく、我々が普段食べている食品が天然原料だから、天然=安全という神話が生まれたのでしょう。確かに、我々が普段食べている食品は安全と言えるでしょう。しかし、それは、天然原料だからではなく、長い歴史の中で多くの人が摂取していて、その食品との因果関係が疑われる有害事象が見られなかったからです。因果関係が疑われる有害事象が見られる食品は、淘汰されて食習慣から除外されていったのでしょう。
よって、天然原料であっても、歴史上の実績がなければ安全とは言えません。高価な健康食品類は、入手や製造が困難であることを言い訳に価格を釣り上げており、それが事実であるなら、歴史上の実績が全くないと言うことです。これでは、天然原料と言えども、とても安全などとは断言できません。
最終更新時間:2005年07月28日 21時59分26秒
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